少子高齢化社会となって遺品整理業者が注目、さらに業者の数も増えてきています。中には悪質で悪徳な遺品整理業者もあることは消費者センターに連絡も入っています。
そんな悪質な業者に騙されないためにも、依頼者側も最低限の知識をつけて遺品整理業者を精査することが必要です。
- 1社だけを信じて過信しない
- 必ず相見積もりを取る
- 複数業者の見積りを比較する
遺品整理業者によって行うサービスは様々です。また料金体系も会社によって変わってきます。そのため1社だけの見積りではなく複数業者から見積りを取って比較検討することが大切です。
もし、最初に依頼した業者が悪徳業者であった場合、見積りとは違う金額を請求されたり、納得のいかない片付けがされる可能性もあります。初めて家の片付け、遺品整理を業者に依頼する場合は必ず相見積もりすることを念頭に入れておきましょう。
業者から渡された見積書、訪問見積りに来た際など業者を比較するポイントをご紹介していきます。
遺品整理業者を比較時のポイント・注意点
料金だけで決めない
まず業者比較時、一番目に止まる部分と言うのは料金だと思います。特に遺品整理にかかる費用があまり捻出できない場合はどうしても安く見積りを出してくれた業者にしてしまいがち。
しかし、報告のある悪徳業者の事例では安い見積りを出して作業終了後の請求時に見積り以上の高額な請求をされる被害が発生しています。
この事例からもわかるように極端に料金が安い…高いといった業者は注意が必要。後から高額請求されたり、頼んでもいないオプションが含まれているケースがあります。
見積もり時には必ず作業内容、サービス確認をして作業当日に別途料金が発生しないか事前に確認をしておきましょう。口約束は効力がないため、見積り書や別の文面にて一筆書いてもらうとトラブルを避けることができます。
訪問・問い合わせ時の対応を比べる
質が高く、自分たちにとって理想の遺品整理を行ってもらえるかを判断する手段の一つとして問い合わせ時、訪問見積もり時のスタッフ対応を業者ごとに比較してみましょう。
質問・疑問に1つずつ丁寧に対応してくれる業者は安心感もあり信頼を寄せることができます。
また身だしなみや訪問時、仏壇に手を合わせるか、なども業者の質を判断する指標です。
作業・サービス内容を確認する
遺品整理業者は基本作業とオプション作業と分かれていますが曖昧なケースもあります。どこまでが基本作業でどこからがオプションになるのか事前に確認をしておきましょう。
また依頼者側は業者にどの作業をやって欲しいのか事前に明確化しておくとやり取りもスムーズとなります。
遺品整理業者の基本作業と言うのは遺品の仕分け、不要品の処分、部屋の清掃です。
しかし、業者によって遺品の中でリサイクル可能な物があれば買取を行ってくれたり、提携している買取業者を呼んで査定してくれるケースもあります。さらに事故現場となった家の場合は特殊清掃が必要です。特殊清掃も業者によって対応、非対応がありますので確認をしておきたい部分です。
依頼者側もやって欲しい作業を明確化、見積もり時にはっきりと伝える事が大切。わからない事があれば見積もり時に質問をして相談しながら作業内容を決めていくと良いです。
遺品整理士の資格所有者か確認する
遺品整理は時に法に基づいた整理が必要となってきます。質の高い遺品整理士を育成、証明するために遺品整理士といった資格もあります。
遺品整理士は遺品整理に伴う学習をして試験に合格した者が取得できる資格となっています。優良業者では遺品整理士の資格を取得しているので安心・信頼ができる業者か一つの目安として確認をしてみましょう。
何故、目安に留まってしまうのか理由を説明すると遺品整理士の資格は整理に伴う専門的な勉強をしますが合格率が5割〜7割と言われています。資格を持っていれば優良業者と断定するには少し力が足りません。
ただ、遺品整理に伴う専門的勉強を積んできた事だけは確かなので業者選びの目安として利用しましょう。
初めて遺品整理を業者に依頼する場合はどの業者が良いのか判断が難しいです。そのため相見積もりを取り、業者の対応や料金を比較して検討するのが良いです。ただ忙しくて複数業者に連絡が大変な場合はインターネットから簡単に複数業者に見積り依頼が可能な「一括見積りサービス」を利用すると時間と手間を短縮することができます。