遺品整理業者に依頼から完了までの流れ

遺品整理業者に家の片付けをお願いする場合、何をしてどのような手順で作業が進んでいくのかを解説していきます。

遺品整理業者は数も増えてきて国民生活センターへ苦情も相次いでいます。これは業者の数が増えてきており、悪質な業者も少なからずいるからです。依頼する際は安心と信頼できる業者へ頼むことが大切です。

遺品整理業者に問い合わせる

まずは最寄りの遺品整理業者に問い合わせを行います。わからない場合は遺品整理業者の一括見積もりをするサービスもあるので利用しましょう。

問い合わせた際のチェック項目ですが業者の対応の丁寧さも依頼に値するかどうか判断材料にしましょう。基本的に問い合わせた際には…

問い合わせ時に聞かれること
  • 依頼者の氏名
  • 住所
  • 連絡先
  • 訪問見積もりの日程
  • 現場状況
  • 依頼までの経緯
  • 部屋の片付け方法

上記のような項目を業者側が聞いてきます。依頼をスムーズに行えるように事前に応対の準備をしておくと良いです。

訪問見積もりは必ず

悪質な業者になると訪問見積もりせずに電話口で聞いた状況だけで見積もりを算出したりします。そういった業者は後から追加請求などする可能性が高いので必ず訪問見積もりをしてもらいましょう。状況だけ伝えて見積もりを出してくる業者は信頼に値しないので依頼は辞めておきましょう。

遺品整理業者の下見、見積もり

基本的に遺品整理業者は現状の把握や家具の量などを拝見するために下見や見積もりに来ます。その際に「何を、どこまでやってもらいたいのか」を明確に伝えることが大切です。

例えば家の荷物を全部片付けて必要なものを取っておき、不要品は処分をしてもらいたいのか、ハウスクリーニングまで行ってもらいたいのか、賃貸なので借りた時と同じような状態まで戻してもらいたいのか、依頼前にどの状態まで遺品整理業者に委ねるのか考えておきましょう。

他にも遺品整理業者の中には人形や仏壇のお焚き上げを行ってくる業者もあります。不動産の権利書、銀行通帳など貴重品の捜索を行ってくれる業者もあります。片付けだけでなく供養や捜索も依頼するのか考えておくと良いです。

遺品整理業者の身だしなみもチェック

業者が訪問に来た場合、必ず身だしなみ・マナーのチェックも行いましょう。

身だしなみが整っており、作業前に故人の仏壇に手を合わせる業者は丁寧は仕事をしてくれるケースが多いようです。このようなマナーのある業者は作業員の教育も行き届いており、安心と信頼があります。

見積もりは複数社から

面倒ではありますが、見積もりは1社だけでなく複数社から見積もりを取りましょう。最低でも2社は欲しいです。また見積もり時は必ず立ち会いましょう。見積もりが極端に高い業者、異常に安い業者などは注意が必要です。

遺品整理業者の見積もりチェックポイント

見積もりを頂いたら以下のポイントをチェックしていきましょう。

MEMO
  1. 料金内訳で不明点はないか?
  2. 全体的な費用は妥当か?
  3. 別途料金、追加料金の記載は正しいか?
  4. 見積書と一緒に契約書、同意書を交わすか?

料金の内訳をチェック

見積書には料金に対する各内訳が記載されているはずです。不明点や納得できない項目があれば詳細を訪ねましょう。逆に内訳がないような見積書を提出してきた業者は注意が必要です。

遺品整理の料金は妥当か?

まず複数社から見積もりを取る理由は料金の相場を計るためでもあります。複数業者から見積を取れば片付け費用の相場が見えてきます。

複数社から見積もりを取ったら明細を見て比較してみましょう。

異常に高い、異常に安いといった場合は業者に詳細を聞いてみましょう。優良業者であれば丁寧に詳細を説明してくれます。見積もり額を誤魔化なさい、金額に対して丁寧な説明をしてくれる場合は信頼できる業者でもあります。

逆に説明が不十分な場合は見積もり額を誤魔化している可能性があります。そのような業者はあまりお勧めできませんので依頼は辞めておきましょう。

オプション料金、追加料金をチェック

遺品整理業者によりますが、基本作業とは別にオプションがあります。どこまでは基本作業で、どこからがオプションになるのか事前に確認をしておきましょう。

また後から追加料金を請求してくる業者も存在しています。見積もりの段階で追加料金が発生し得る状況を確認しておくことも大切です。またはこれ以上の料金が必要ないか念を押して確認しましょう。

見積書と一緒に契約書や同意書を交わすか?

丁寧な業者は見積書と一緒に契約書や同意書をきちんと持参して内容を交わします。口頭での契約など以ての外ですので、しっかりとした契約書や同意書を交わすかのかもチェックしましょう。

依頼する場合は契約書や同意書の内容を読むようにすることも大切です。

遺品整理の作業日程を決めて当日へ

複数社の見積もりを取り、対応や費用面を見て安心できる業者が決まり、契約を交わしたら作業日程を決め、より具体的な打ち合わせをしていきます。

片付け当日は可能な限り、立ち会うようにしましょう。必要品、不要品と仕分けする場合は依頼者の指示が必要です。また遺品整理をしていると思いがけない貴重品等が発見される可能性もあります。

遺品整理は通常、作業完了後に支払いを行うケースが多いです。決済方法は現場で現金で支払うケースもあれば、後日、振込をする場合もあります。支払い方法に関しては契約した業者に事前確認をしておきましょう。

支払い時の注意点

遺品整理業者に払う料金は一般的に作業完了後と言われています。もし作業前に全額支払い要求をしてくる業者であれば気をつけるようにしましょう。お金だけを持っていき、音信不通になってしまった例もあるようです。